セレブロシドについて
投稿日:2015.04.14
以前『セラミド』が肌でどのような働きをしているかをまとめました。
セラミドは元々私達の肌に存在するもので、うるおいなどを守る役割をしています。
一言でセラミドといっても、実は幾種類も存在しているのはご存知でしょうか。
肌の角質層には11種類のセラミドがあり、そのうち7種類まではその働きが解明されています。
セラミド1:水分保持機能や外部刺激に対する優れたバリア機能
セラミド2:最も高い水分保持機能
セラミド3:水分保持機能やシワを軽減する機能
セラミド4:角質の脂質バリア層を作り保持する機能
セラミド5:角質の脂質バリア層を作り、保持する機能
セラミド6:水分保持機能とターンオーバーの促進でシワを軽減する機能
セラミド6Ⅱ:水分保持機能とターンオーバーの促進でシワを軽減する機能
セラミド7:細胞の増殖分化をコントロールする。抗炎症、抗菌作用があり皮膚にある常在菌のバランスを整える機能
セラミド8~10:不明
このなかで一番人間の肌に多く含まれているのは「セラミド2」です。
また、セラミド1、3、6が不足するとアトピー性皮膚炎や
乾燥・敏感肌などへの影響が強くなるといわれていますので、
スキンケア商品などで外からセラミドを補給する場合は、
セラミド1、2、3、6のいずれか、あるいは全部を含むものを選ぶのがおすすめです。
スキンケア商品に配合されているセラミドには大きく分けて天然・植物性・バイオ・合成があることは
以前も述べましたが、『セレブロシド(ウマスフィンゴ脂質)』は動物由来の天然セラミドです。
動物由来のセラミドは人のセラミドに最も近く、セラミド1~7をすべて含有しています。
肌に浸透しやすく、保湿効果や肌へのなじみがとても良いのが特徴で、
使い続けることによりセラミドの産生量を増やす働きも期待できるともいわれています。
(ちなみに成分表示でセラミド1、セラミド2など数字がついたものは酵母から作られたバイオセラミドです)
これからは空気も乾燥し、肌の乾燥とともにバリア機能が弱りやすい時期でもあります。
みずみずしい健康な肌を維持するためにも、
ご自分の肌にあったスキンケア商品で保湿をしっかりされてくださいね。