投稿日:2014.12.09
昨日は和漢植物エキス配合の商品は、とても人気になっている
お話をしました。
では、その和漢植物とは、どのような植物をさすのでしょうか・・・。
イメージとして、漢方薬に使われる高麗人参とか菌類などを思い浮かべる
方も多いと、思います。
それではその菌類 つまりキノコ類の中から
一つお話をしたいと思います。
キノコ類は大きく「薬用キノコ」と「食用キノコ」に分かれます。
「薬用キノコ」の代表は、
霊芝・冬虫夏草・桑黄(メシマコブ)
「食用キノコ」の代表は、
アガリクス・マイタケ・シイタケ・ヒラタケ
どれも、聞いたことのある名前ですね。
アガリクスが食用に入っているのには、ちょっと驚きました。
滋養などの作用があることから、薬用のイメージがあったのですが・・・。
ただ、食用キノコも食べて味覚を楽しむだけではなく、さまざまな機能性が
次々に報告されているので、「薬用」・「食用」の区別も少しずつなくなってきているのかも
しれません。
それで「薬用キノコ」の中から
今日は「霊芝」についてお話したいと思います。
・「霊芝」の名前は中国語で”最高のキノコ”と言う意味を持っています。
高湿度の山地の樹木や切り株に自生するサルノコシカケ科で、発芽率が
とても低く、梅などの古木10万本に2~3本しか採れず、漢方薬の中でも
貴重なキノコとして重用されました。その使用は紀元前まで遡る記録が
残っています。
「霊芝」は62種類あると言われ、その中で薬用として使われるのは、ごく
わずかです。日本名でマンネンダケと呼ばれる「鹿角霊芝」は有名です。
大変貴重な「霊芝」ですが、その効果・効能は貴重ゆえよく解明されて
おらず、近年人工栽培が成功し量産が可能となり、ようやく解明されるよう
になりました。
・「霊芝」には、免疫力の調整作用があると言われています。
免疫力が下がっている場合は、それを高める作用が、
逆に免疫力が過剰になっている場合は、緩和する作用があります。
それ以外にも、生活習慣病の予防効果など、とても注目されています。
また、免疫力を調整する作用から、アレルギー反応が抑えられ、花粉症や
アトピー性皮膚炎をはじめとする、アレルギー疾患への効果も期待されています。
そして、まだ十分なデーターと言い切れませんが、抗酸化作用・メラニン合成阻害効果
の報告もあり、美容の面からも、ますます目が離せない和漢植物のひとつです。